大人になってから友達を作るのはなかなか難しい、でも出会えた友達はとても大切な宝物になります。
今日はそんな友達から受けたオーダーバッグのお話です。
k 「兄さんバッグ作って
(彼は僕のことを兄さんと呼びます。僕は三兄弟の長男なので当然ですが(笑))」
s 「いいよ」
ある日、末っ子のkと食事をしながら、ざっくりとサイズについてのすり合わせをしてあとはお任せというオーダー内容になりました。
毎日全国のあちこちを、そして時には海外にも飛び回っている彼の日々の動きを考えてバッグの構想を練って練って・・・出来上がりました。
s 「できたよ~」
と連絡した数日後、彼がバッグを受け取りにやってきました。
s 「これだよ、ドラゴン帆布とデニムのコラボ
バッグ」
k 「おーすげぇー」
s 「じゃあ、使い方を説明するね、、、、」
普通、バッグにはあまり使い方の説明は要らないものですがこのバッグは、からくり的な一面があるので簡単な説明をしていた時、、、
普通、バッグにはあまり使い方の説明は要らないものですがこのバッグは、からくり的な一面があるので簡単な説明をしていた時、、、
k 「兄さん、このデニムってさぁ・・・・」
s 「・・・・しんさんのデニムだよ」
でも数年前にしんさんは病気で僕たちの前から居なくなり、こうやって二人で会うとしんさんの事を話さないことはなく、いつまでも二人の心の中にたくさんのしんさんが今でも生きています。
あれは確か数年前のある日、しんさんから
「進さん履けない?」
と数本のデニムを僕の前に・・・
僕は三兄弟の長男なのに以前から時々次男の(しんさん)おさがりが回ってくるのです(笑)
そんなおさがり、今まではその中から物色して自分の好みの物だけをもらっていました。
でも、この時は何だったのでしょうか?出されたデニムを試着もせず持ち帰りました。
実際履いてみるとかなりサイズが大きくて履くことはできずに・・・
その後しんさんは何度となく病と闘いましたが帰らぬ人になってしまいました。
思い出のデニムをもう一度眺めた時に思ったのです。
このデニムって健康な時に履きまくっていたデニム?
僕にくれた時はしんさんにも大きくなっていて履けなくなるくらい痩せてしまっていたんだなぁと・・・
今回、末っ子の耕ちゃんからバッグのオーダーをもらったときに、僕はこのデニムを取り入れてバッグを作ろう、そしてしんさんがいつもそばに感じられるように、全国のガーデンで園芸活動をする彼の仕事場へしんさんを連れて行ってあげてと言う気持ちを込めて。
当然ですがこのバッグには僕からの思いもプラスしています。
毎日出張続きですからそれなりに考えを詰め込んだバッグになりました。
そんなバッグ!もちろんですが喜んでくれないはずはありませんね(笑)
バッグのオーダーは彼にとって生まれて初めての経験だったのようですがとても満足してくれたようです。
しかし心残りがひとつ!僕からの思いが詰まったバッグをしんさんにも作ってあげたかった!
それがただただ、悔しい。
でも、いつ何があっても、いつまでも大事な三兄弟です。それは変わることはありません。
話はそれてしまいましたが、実際バッグをオーダーする機会に巡り会える方は少ないのではないかと思います。
さらに、”オーダー”というとなんだかかしこまった感じがしますが、
「こんなバッグが欲しいんです。サイズはこれくらいで、こういう時に使うイメージのバッグなんですけど」
と、話していただけたらそのざっくりとしたイメージから形が出来上がっていきます。
気軽に相談できる街のバッグ屋さん、僕はそういう存在になりたいと思っています。
僕は依頼を受けて作っている間、そのオーダーをいただいた人のことをずっと考えながら製作します。
自分の欲しいバッグが作りたいというお客さまの思いを一緒に形にする仕事ができたら、
そしてそのことでお客さまの毎日の生活の中に少しでもゆとりと楽しさを増やすお手伝いができたら幸せです。
ぜひ、お気軽にご相談ください。
ホームページ https://www.ito-gaku.com
オンラインショップでも多数ご用意しております。
https://itogaku.thebase.in/
最後に、本日9月23日をもちまして当社は31年目を迎えることができました。
皆様のおかげでここまで続けてくることができました事に心から感謝しております。
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